中央線沿線の街は、ともかく個性豊かな街のオンパレードです。
まんだらけに代表される、サブカルの街中野に、昭和の時代から若者文化の中心地であり、古着屋さんに関しては、聖地『下北沢』と人気を二分する高円寺。
そして、住みたい街の絶対王者吉祥寺。
この個性豊かな中央線沿線の街の中でも、『アンティークの街』としてその存在感を示しているのが西荻窪です。
しかし、新宿から電車で5分という圧倒的な地の利を誇る中野や、古着以外でも、本家徳島県をも凌駕する巨大イベントとなった阿波踊りを有する高円寺と比べると、アンティークだけという西荻窪は、若干アピール度が足りません。
そこで、そんな西荻窪にある個性的なオブジェたちを紹介することで、西荻の街を少し知ってもらいたいと思います。
▼ ふたつの六で町おこし
中野や高円寺は、駅前にいろいろな施設が集約されていて、呑んだり遊んだりするのには便利な街ですが、のんびりと街を楽しんだり、新しい発見を求めて街を散策するとなると、それほど特徴的な街ではありません。
それに対して西荻窪は、青梅街道まで延々と続く商店街と、街を分断するように流れる善福寺川によって形作られた坂道のおかげで、歩いているだけでもいろいろな顔を見せてくれます。
その地の利を生かし(それで作られたわけではないでしょうが)、この街にはふたつの『六』が設置されています。
それが、西荻六地蔵と六童子。
▼ 街角に溶け込んだオブジェを探す旅
西荻六地蔵を探せ
六地蔵は、暴れん坊所軍徳川吉宗の時代に祀られたという、昔からこの地にあるお地蔵様の言い伝えにならい、計六体のお地蔵様を街角に設置したもの。
かわいらしいお地蔵様が、街角にチョコンと祀られていますが、決して目立っているわけではありません。
だからこそ、街角散策にはピッタリのアイテム。
うまく見つけられないと、1日では散策が終わらないかもしれませんよ。